ITツールの選び方。
「とりあえず有名なやつ」で失敗しないために
「みんなSlack使ってるって聞いたから導入したけど、結局誰も使わなくなった」「会計ソフトを変えたら逆に手間が増えた」——こういった話はよく聞きます。ITツールは知名度や機能の多さで選ぶと失敗します。
この記事でわかること:ツール選定の正しい考え方、失敗するパターン3つ、選定チェックリスト
なぜ「有名なやつ」で失敗するのか
有名なツールが悪いわけではありません。問題は、「自社の課題」より先に「ツール」が決まってしまうことです。
本来の順番はこうです。
- ① 今、何に困っているか(課題の特定)
- ② その課題を解決するには何が必要か(要件の整理)
- ③ 要件に合うツールを探す(選定)
- ④ 実際に試してみる(検証)
「Slackが流行ってるから導入する」はステップ①②を飛ばしています。結果として、自社の働き方に合わないツールを無理やり使い続けることになります。
失敗するパターン3つ
① 機能が多すぎるものを選ぶ
多機能なツールは魅力的に見えますが、使いこなせなければ宝の持ち腐れです。特に従業員がITに慣れていない場合、機能の多さは「難しそう」という印象になり、定着しません。7割の機能で十分なら、シンプルなツールの方が長続きします。
② 値段だけで決める
安いツールで始めて後から乗り換えるコスト(データ移行・再教育・業務の混乱)を考えると、最初から少し高くても自社に合ったものを選ぶ方が安くつくことがあります。
③ 現場の意見を聞かない
経営者や管理部門が決めたツールを現場が使う、という場合によく起きる失敗です。実際に毎日使う人たちが「使いやすい」と感じるかどうかが、定着の鍵です。
ツール選定フレームワーク
選定時に使えるシンプルなフレームワークです。
ツール選定チェックリスト
解決したい課題は?「メールが埋もれてタスクが抜ける」「紙の書類が多すぎる」など具体的に書く
誰が使う?ITに慣れた人が使うのか、そうでない人も使うのか。平均年齢・ITリテラシーを考慮
既存ツールと繋がるか?すでに使っているソフト・サービスとの連携。移行コストも確認
サポートは十分か?日本語サポートがあるか。問題が起きたとき誰に聞けるか
無料試用はできるか?必ず試してから本導入。できれば現場の担当者に実際に触ってもらう
将来のコストは?ユーザー数が増えたら?機能を追加したら?ランニングコストの変化を確認
よくある比較例:チャットツール
例として、チャットツールの選定で迷いやすいパターンを整理します。
Slack・Teams が向いている
- 外部ツールとの連携が多い
- プロジェクトが複数並行している
- ITに慣れた社員が多い
- 将来の拡張性を重視する
LINEワークス・Chatworkが向いている
- ITに不慣れな社員がいる
- とにかく早く定着させたい
- スマホからの利用が多い
- コストを最小限にしたい
どちらが優れているという話ではなく、自社の状況に合っているかどうかが全てです。
まとめ:ツール選定に迷ったらrakuitに相談を
ツール選定は一度決めると変えにくい。だからこそ、最初の選択が重要です。「このツールは自社に合っているか?」「ベンダーの提案を鵜呑みにしていいのか?」そんなときにrakuitが中立的な立場でアドバイスします。